<2006年・かめみの産卵レポート>
ミシシッピアカミミガメ・かめみの2006年夏の産卵行動〜産卵の様子をご報告するページです。
2004年 2005年 2007年 2008年  2009年 2010年 のレポート

第1回目
 6月 15日(日)


  昨日までおとなしかったかめみが朝から突然忙しそうに動きまわり始めました。
   気候から推測して、今年の産卵は遅め、と予想して気を抜いていたら、ほぼ例年通りに
   産卵行動が始りました。

産卵行動初日の様子
 普段は興味を示さないバッグが
 なぜか気になって気になって・・・・
 何度も登ったり降りたり。バッグは
 産卵時に狙われるようになる物
 のひとつ。 お外へ連れて行って
 もらうお出かけ用バッグと勘違いしてる?
こっちのバッグにも・・・
これもやっぱり「お外へ連れて
行って〜」のアピール?





 しかし、この大暴れは約一週間ほどで終息。結局産卵しないまま落ち着いてしました。

 7月 22日(土)
























後約一ヶ月落ち着いていたかめみが再び暴れ  
始めました。今回はアイビーの鉢がどうしても  
気になる様。掘って掘って、堀りまくって・・・   
結局荒らすだけ荒らすと去って行きます。
かめみが荒らした後はこの通り!
掘られるたびに後片付けが大変です。

☆産卵行動中特有のかめみの生活
 @起床は、毎日まだ薄暗〜い早朝。突然、活動を開始します。
 A夜は8時ごろになると決まって仮眠のために玄関へごろごろと去って(逃げて?)
   いきます。仮眠場所はなぜか必ず玄関マットの上か靴脱ぎ場に並んだ靴の上。
   並んだ靴を四方八方に散らすので、この時期のかめみは「靴荒らし」と呼ばれ
   たりします。寝場所に玄関を選ぶのは、家族がいるリビングから遠いので暗くて
   静かだからでしょうか? 産卵時期になれば玄関を寝床に選ぶようになるこの習慣は、
   前の家の頃から変わりません。
 B深夜12時ごろ、仮眠を済ませ再び活動開始。人が寝静まった後もしばらく活動
   していますが、やがて静かになります。寝床はやはり、たいてい玄関マットの上か
   お水場、のいずれかです。

 7月 25日(火)

































梅雨空がいつまでも続くなか、少し薄日が指したので思い切ってかめみをいつもの野原へ連れて
いってみることにしました。
 野原に到着して、バッグをあけると
 おめめがキラッ!
 「そうなの、私が来たかったのは
 ここだったのよ。」(かめみ)

 バッグから出ると、勢いよく
 原っぱに向かってトコトコと
 歩いて行きました。
 やがて草むらの中にぐいぐい甲羅を
 突っ込んで姿を隠してしまいました。
 草を掻き分けて様子を見ると・・・
 穴を掘っています。が、結局5分ほどで
 中断。一時間 ほどあたりを歩かせた後、
 帰宅しました。

  去年は野生のガマの穂が一面に生え、かめみが夢中で転がり込んで遊んでいたあの
  水田跡の沼地も今年は駐車場に変わってしまいました。自然は年々消えてゆくようです。

 7月 30日(日)






長かった梅雨もようやく終り、2〜3日前からは産卵のために徘徊する範囲も狭まり、穴を掘る
時間も長くなり、いよいよ産卵が近そうだと思った矢先、なんと!昼間には今にも産卵しそうな
雰囲気だったかめみが夕方突然落ち着いてしまいました。
この日は夕方から気温が下がり、風がひんやりと冷たく感られるようになりました。そんな気温の
変化を敏感に察知してしまったのでしょうか?産卵のための行動に真剣さがだんだん失われて、
今までとは打って変わって、昼間はベランダで優雅にのんびり日光浴をして、夜は水中で
ぐーっすり熟睡。そしてまるで産卵後のような食欲。また充電期間に突入です。


 8月 17日(木)









その後、産卵は気配も全く感じられないまま2週間以上経ちました。この間、寝てばかりで
余り動かくなった時期もあり、もし卵詰まりでも起こしたら、と心配もしましたが、そんな時
でも食欲だけは旺盛だったのが何よりの救いでした。
産卵しそうな様子が全くない状態があまりに長く続くので、もう今年の産卵はないのでは?
思い始めた頃、思いがけず突然かめみがまた活発に動き始めました。
暑さが長続きせず涼しい日が多かったこれまでの夏でしたが、この少し前から急に暑い日が続く
ようになりました。なんてかめみは気温に敏感なのでしょう!
夏は暑く、冬は寒い方がほんとうは動物や自然には優しいのですね。
 8月 21日(月)





この日も朝から一日ベランダへ出たり部屋へ戻ってきたり・・・・穴掘りの回数も頻繁になり
夕方頃、今回妙にお気に入りのアイビーの鉢を丁寧に時間を掛けてかなり深く掘りました。
今までの経験から、産卵をする日の穴掘りは、産卵をしない日の穴掘りと比べると
深く深く時間をかけてじゅっくりと丁寧に穴を掘るのが特徴です。
なので、今日こそは!と期待したのですが。残念!やがて家の中へ戻ってきてしまいました。

8月 22日(火)





















































翌日、社宅の植え込みの植栽消毒がありました。かめみをベランダに出すことはでき
なかったため、夕方になるのを待って外へ連れ出す予定にしていました。
そしてお出かけバッグを取り出してきたら、、、ご覧のありさま。
あらっ?これはもしかしてあのバッグ
かしら? そうよ、間違いなくこれは
私のあのバッグよ!今日はお外へ連れて
行ってもらえるのね。」 (かめみ)
・・・とバッグの周りをぐるぐる回ったり、
、中へ入って引っ掻いてみたり。
無理に引き離そうとしたらシュ〜シュ〜
怒られてしまいました。

そして、お出掛けしようとしたところ、刈り込み作業が終了して業者さんも退去した様子。
急遽お出掛けはベランダでの穴掘りに変更。窓を開けてベランダを開放すると
待ってました!とばかりにベランダへ飛び出して、今回は最初からどうしても
気になっていた様子だったあのアイビーの鉢を前日同様に時間をかけて丁寧に丁寧に
掘り始めました。
小さくて見難いですが、深く丁寧に
掘っている様子がおわかり
いただけるでしょうか?
左足がすっぽりと穴にハマって
います。

掘り始めたのが夕方の6時ごろ。ベランダからはゴリゴリと穴を掘る音がいつまで経っても
消えません。午後8時ごろ、音がやんだので見に行ってみると、ホリホリは終了し
じーっとして時々力んでいるようす。暗くて卵は確認できませんでしたが、どうやら
産卵中のよう。暗闇の中、アイビーの葉陰から時々シュ〜ッ!という鼻息だけが聞こえて
きます。とにかく邪魔をしないように、刺激しないように、暗くして静かに放っておきました。

埋め戻し作業の様子
2時間ほどして様子を見に行ってみると、
もう埋め戻し作業に入っている様子です。
この日、埋め戻しには結局2時間半も掛かって
かめみさんが無事産卵を終えてお部屋に戻って
来たのは午後11時頃でした。夜ももう遅かったけれど、
お疲れ様!よくがんばったね!の気持ちを込めて
お腹をすかせているかめみに、ご褒美として
大ぶりのわかさぎ2匹と有頭殻つき甘エビ2匹を
食べさせてやりました。

翌朝鉢を掘り返してみたら、5cm近くもある大粒卵
が11個も見つかりました。鉢にはアイビーの根が
かなりしっかり張っているので穴は根の下に
横穴状にも掘られていて根の下からも卵が
見つかりました。しかし、昨夜あれだけ時間を
掛けて埋め戻しただけに土はスコップでも
簡単に掘れないほど硬く踏み固められおり
掘り返し中に幾つか卵を壊してしまいました。
かめみがあんなに一生懸命埋めた卵だったのに、
掘り返ししかもつぶしてしまった事を申し訳なく
感じました。

例年ならば本格的な産卵はそろそろ終了する時期。今年の産卵は一回きりで終りなの
でしょうか。
かめかめ飼育日記トップページへ 産卵について目次ページへ戻る