<2009年・かめみの産卵レポート>
ミシシッピアカミミガメ・かめみの2009年夏の産卵行動〜産卵の様子をご報告するページです。
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第1回目
6月 1日(月)















 一週間ほど前から、進んでベランダに出て長時間日光浴をするようになっていたかめみ。
  普段はあまり自発的に日光浴などすることはないかめみがこんな風に日光浴を好むように
  なったのはきっと産卵の兆候に違いないと思っていたら案の定!この日とうとう日光浴をして
  いる  だけでは治まらず、ベランダを走り始めてしまいました。今年も去年同様、
  早めの開始でした。

この季節は水の中で眠っているかめみ。産卵活動前に
なると朝のうちに水場から飛び出してきてベランダへ
まっしぐらに向かい、日光の当たる場所で夕方まで長い
時間日光浴をしながら過ごしすようになります。さらに、
日光浴後リビングへ戻り、テーブル下の座蒲団の下
へ潜って温まった身体を保温しながら、夜水場へ戻る
までしばらくお昼寝をします。このような生活パターンは
かめみの産卵活動開始が近いことを示す何よりのサイン
なのです。きっと日光浴はそれだけ産卵に大切な役割を
果たしているのでしょう。
畳の部屋へ行きたがるようになるのは産卵時期のかめみお決まりの行動のひとつ。
戸がわずかに開く隙も見逃さず、中へ入ろうとします。そして運よく中に入れると
まずは部屋をぐるぐる回った後、必ず和室のお決まりの場所を掘ろうと始めます。

毎年ほとんど変わることがない産卵行動中のかめみの日課
朝は薄暗いうちから起きてリビングへ行きカーペットの同じ場所をホリホリ。
その後ゴロゴロ暴れながら夕方まで忙しく活動。
夕方4〜5時ごろ、まだ日が暮れないうちに水場へ戻り、ご飯を食べるときは大抵この時
に食べます)そのまま夜までぐっすり仮眠。
夜10〜11時頃目を覚まし、水から出て来て再び活動。(リビングでカーペットを引っ掻きます。)
そして、明かりが消え、人が寝静まると玄関へ移動し、玄関マットの上で朝まで就寝。
・・・といった具合です。

しかし、、、まだ気温もそれほど高くはありませんし、これから梅雨入り。時期的にも産卵するのは
もうしばらく先になるのではと予想しています。

6月15日(月)









暴れ始めて約2週間。きのうまで暴れていたかめみが、突然ピタリと落ち着いてしまいました。
朝になっても水場から出てくることなく、放っておけば一日じゅう水につかったまま過ごすようになりました。
どうやら休憩期間に突入したようです。

食欲は産卵活動中でも、休憩中でも、全くなくなることはなく、私の姿を見ると物欲しげに寄ってきて餌を
催促し産卵直前までよく食べるのが特徴のかめみ。
しかし、産卵前はやはり普段より食欲は落ち、”餌の選り好み”をするようになります。この時期あまり
食べたがらなくなるのは、エビやお魚の頭やシッポの部分など。つまりこれらはもともとあまり好きで
はない物です。偏食はきっと食欲が落ちている証拠でしょう。食欲が落ちても「鯉の餌」は比較的よく
食べてくれます。

6月20日(土)






























数日前から活動が止まって水に浸かりっ放しだったかめみが朝、突然ゴロン!という音とともに水場から
出てきました。もしかして活動再開?!と思ったら、そのまま和室へ向かって窓辺で手足を伸ばし
くつろいで日光浴を始めてしまいました。
朝起きると水から出てきて、和室の窓辺で夕方まで日光浴する事はこれ以降しばらくの間、日課に。
たぶん産卵活動を再開するためにウォーミングアップしているつもりでしょう。

場所も、格好も毎日ほとんど同じ。朝ここにこんな風に
落ち着くと、ほぼ方向転換すらせず、夕方までまるで
カメの置物のようになって一日過ごします。
そして夕方になると、また水へ戻って行きます。

しかし、せっかく日光浴しようといているのに
梅雨空続き。日光を浴びることも、温まることも
できない日が多くて可哀相です。

一方、この季節は野生亀のようになって
ベランダで自然な暮らしを満喫している
くもすけ。うっかりしていた隙に、
そんなくもすけといつもの様に和室で
日光浴していたかめみが、網戸越しに
目を合わせてしまいました。
網戸越しに目に入ったかめみに首を
振るくもすけ。そして、そんなくもすけに
気づき、威嚇しようとして近づいてゆく
かめみ。もしも網戸がなければ、
噛み付き合いになっていたのは
間違いありません。

6月28日(日)

ようやく産卵活動が復活しました。

7月 2日(木)














































梅雨空つづき。雨の降る日にベランダに出すのは身体が冷えてかえって産卵の足をひっぱるのでは
ないかと心配で、外へ出すのはしばらく躊躇していましたが、外へ出たがり窓辺で暴れるかめみを見て
いるとなんだか意地悪をしているような気持ちに。この日は肌寒い日でしたが、ほんの少しだけの
つもりで産卵場を作りベランダに放してみることにしました。

今年の産卵場はこちら。
ベランダ全体の約3分の1くらいで
いつもよりも狭いのですが、
完全に囲ってあるので
この中へかめみを放したまま
放っておくこともできます。




しかし、、、
飼い主には便利な囲いも
かめみには閉じ込められて
いるようでご不満な様子。

囲いの外に出ようと必死です。

やがてザーッという奇妙な水音が。
かめみがホテイアオイを入れている
大きなプラスチック容器の中にはまって
浮いたり沈んだりしながら激しく泳いで
いる音です。時々シュ〜シュ〜息を
荒立てながら水面から顔を現しています。
この容器が妙に気に入っているようなので、そのまましばらく泳がせたあと
洗面所の水場に戻してスーパーへ買い物に出かけました。帰宅して覗いて見ると、
水がぼんやり汚れている気がします。よく見ると、壊れて黄身がはみ出た卵らしき
ものあります。

その卵がこちら。
かじりかけ卵の他、
もうひとつ大きな卵が1個
そして小さな小さな
パールの玉のような
小さなたまごが2個


激しく泳いだことが刺激になったのか、そのつもりはなく産んでしまったような感じです。
卵を産んでも活動が治まる気配は全く
ありません。多少雨が降っても昼間は
毎日ベランダ暮らしです。
夜になると和室へ入りたがるので
ご覧の通り畳代わりに新聞紙を与えて
好きなだけ引っ掻いて破ってもらう
ことにしました。
こういう日々がしばらく続いた後・・・

7月 8日(水)






























産卵用囲いの中へ勢いよく飛び出して
いったかめみが妙に静かなので
心配になって確認してみると
スズランが植わっている鉢に
真剣な顔をしながら、すでに深くて
きれいな穴を掘っていました。
次に見に行った時は、ちょうど産卵の真最中。 穴の中にはすでにたまごがあるよう
でしたが暗くてよく見えません。
 写真は穴に卵を産み落とそうとしている
 ところ。シッポの下が膨らんでいるの
 がわかるでしょうか?卵が出る瞬間です。
 このように、私が見ている間にだけでも
 数分おきに6〜7個は産みました。
穴の中には白いたまごがいくつか見えます。





この後2時間くらいかけてゆっくり埋め戻し、部屋に入ってきました。
産卵したあとは見事に硬く踏み固められています。掘り返そうすると卵をつぶしそうな上
瀕死状態のスズランの根も傷めてしまいそうでしたので、今回はそのままにしておくことにしました。
なので、産んだ卵の数は正確にわかりませんが、おそらく大粒のものだけでも10個はあったと
思います。
第2回目
7月16日(木)
産卵を済ませて以来も、毎日ベランダへ日光浴に出たがるのが何か怪しいなぁと思っていたら
産卵後たった8日で早くも次の産卵活動が始まりました。
夏らしく暑い日も続くようになったので、今回は外へ出たがるときには外へ、和室へ入りたがるときには
和室へ、かめみの気持ちをなるべく尊重して、彼女の行動にはできるだけ制限を与えないよう
心掛けてみることにしました。今までの経験から考えて、そのようにする方がより産卵が早く促される
のではないかと思ったからです。

しかし、畳をボロボロにされるのは困るので         
かめみが和室へ入ろうとしたときは
部屋一面に新聞紙を敷き詰めます。

新聞を足に引っ掛けてバリバリと破るl感覚は
破り応えがあってよいのか、なかなか気に
入ってくれている様子。ベランダよりも好き
なのか、和室に自由に入れるようにしてみると、
頻繁に和室へ行くようになり、足で床を掘る仕草
が以前よりずーっと頻繁になりました。

一方、ベランダにも、見張っている必要がないよう今回も囲いを作り、屋外へ出たがるときは
すぐに窓をあけて外へ出してやることにしました。でも、今回は外へ出ても植木鉢の土には
あまり興味を示さず、囲い内に置いてあるホテイアオイの容器ばかりが気になる様子です。
気がつくと容器の中に入り込んで、水しぶきをあげながらバチャバデャ激しく泳いでいます。
おかげで、最初は立派に茂っていたホテイアオイは・・・

ご覧のとおり
ほぼ壊滅状態

7月23日(木)









この日、いつものように和室で何度も新聞を破ったあと、
洗面所のお水場の水の中に2個の卵を産みました。
しかし、その後も産卵活動は相変わらず続きました。




7月25日(土)























久しぶりの晴天。これまでベランダへ出てもさっぱり土には関心を示さなかったかめみが、この日は
ベランダへ出てしばらく日光浴をして身体を温めた後、初めて植木鉢の上に長時間とどまって
いました。そして、しばらくすると植木鉢の土を真剣に掘っています。
掘りながら、やがて位置が徐々にずれて完全に植木鉢から外れてしまいましたが、位置がずれて
しまっていることなど全く気にしている様子はなく、引き続き鉢と鉢との隙間に足を入れて
穴を掘る仕草をしています。そして、数時間掘った後、かめみが部屋の中へ戻って来ようとするので、
先ほどの鉢の隙間を確認してみると、卵が2個落ちていました。

掘った植木鉢の穴はこちら。         
アイビーの根が掘り返されています。
そして、掘る場所が徐々にずれて、
実際に卵を産んだのが、そのすぐ横
のこの隙間。
産卵後すぐの彼女には落ち着きがなく、水場へ戻ってもしばらく騒いでいたので、
もしかしたら
まだ産卵の途中?と疑いましたが、一晩寝るとすっかり落ち着き、テーブルの
下へやってきてのんびりお昼寝をするようになりました。
第3回目
8月30日(日)






7月末の産卵以来、産卵の気配は全くナシ。この夏の本格的な産卵はこれで終わったと確信していた
ところ、なんとこの日、急に落ち着きがなくなり家中をごろごろと走り回り始めました。
これまでの経験では、かめみは8月も末以降になると、産卵はしても産卵前に大暴れをしたり
後ろ足で引っ掻く仕草はしなくなり、卵も水の中に不意に1〜2個ずつ産むだけになるのですが
今夏は様子が違います。この夏は涼しい日が多く、あまり夏らしくない夏でしたので、
かめみも調子が狂ってしまったのかもしれません。
9月 1日(月)














かめみは普段、少なくとも1週間以上は活発に家の中を走り回ったあと、だんだん活動範囲が狭まってきて
活動も落ち着いてきて、ホリホリ行動に移行してゆくのですが、今回は活動開始2日めにして
早くもホリホリ行動が始まりました。もう9月。かめみにとっての産卵最適シーズンはもう終っているので
かめみも急いでいるのでしょうか?
ベランダの産卵場はもうとっくに片付けてしまっていたのですが急遽囲いを復活させ、外へ出たがれば
すぐ窓を開け、和室にも新聞を敷き詰め好きな時に思う存分新聞を破れるようにもしました。
ベランダに出て行ったかめみがあまりに静かなので
穴でも掘っているのかな?と確認に行ってみると、

鉢の上にすっぽりはまってひっくり返っています。
ちょっと情けないこの格好。
一応困っているようではありますが、一旦人の顔を見て
しまうともう自力では起き上がる気は全くありません。


今回は和室で新聞を破りますが、ベランダで土を掘る気配は
全くありません。
やっぱり彼女にはもう気温が低すぎ?

9月 6日(日)


暴れ始めて一週間。卵を産まないうちに、この日活動がピタリと治まってしまいました。
このシーズン普段どおりの日光浴とお昼寝を楽しみ、餌を爆食する暮らしが戻ってきました。

9月 9日(水)


















テーブルの下で伸びていたかめみが
突然オシッコをおもらししたので、
洗面所へ連れて行って洗おうと
したところ、その瞬間シッポから
たまごが静かにポロリと1個
落ちてきました。



そしてその直後、テーブルの下へ戻って
Myタオルの上でくつろぐかめみの姿。
何事もなかったかのように
「何の用?」言わんばかりに
カメラのほうをじーっと見つめています。


気温も下がり、ずいぶん秋らしい気候に
なってきたので、本格的な産卵はもう諦めた
ようです。
9月16日(水) 白濁した水の中から、かじられてバラバラになった卵のかけらが見つかりました。
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