<2010年・かめみの産卵レポート>
2010年夏、ミシシッピアカミミガメ・かめみの産卵前の準備活動〜産卵の様子です。
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1回目 | |||||||||
5月下旬 |
今年の4月始め、わが家はこれまで住んでいた社宅の閉鎖統合によりお引越しをしました。 お引越し先は以前住んでいた社宅のすぐ隣の別棟ですが、今まで暮らしてきたところよりも ずっと狭くて環境も悪い部屋。この夏のかめみの産卵がいったいどうなるのか心配していた ところ、春の異常低温にもかかわらず、今年はなぜかかいつもより約1ヶ月ほどはやく 5月下旬に産卵の前触れ、気配が現れました。
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6月8日(火) |
産卵の気配が感じられるようになって一週間足らず。案の定暴れはじめました。 心配していた新しい住まいでの産卵活動でしたが、かめみの活動パターンはこれまでと それほど大きな違いはなさそうです。 朝早くから走り回り、一日の活動を終え疲れると一目散に玄関に向かい仮眠を取る、 というのも同じ。今度の家の玄関には窓はなく、風も通らず薄暗くてとても心地のよい 空間とは思えないのですが、やはり仮眠場所として選んだのは今までと同じ玄関のマット の上でした。ただ仮眠に入る時間がいつもは午後8時頃だったのに対し、今年は5〜6時頃。 まだ明るいうちから休憩に入ります。玄関に窓がなく暗いからでしょうか? そして12時ごろ再び起きだしてきてまた暴れます。 |
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6月14日(月) |
関東もとうとう梅雨入りしました。外は梅雨空です。 かめみは朝からカーペットを引っ掻きはじめています。ホリホリ活動が暴れはじめてからたった 一週間足らずでホリホリ始まったのはとても速いペースです。 産卵を促し、少しでも短期間にスムーズに産卵してもらうため活動が始まったら 次のふたつの点に気をつけていています。 @ 雨の日や気温が低い日は絶対に外へ出さない (身体を冷やしてせっかく進んでいる産卵活動を中断したり遅らせたりする心配がある ためです。) A ホリホリ活動が始まったら、できるだけ押さえつけず、好きなように掘らせてやる (後ろ足で引っ掻く行為が産卵を促しているのではないかと思うため)
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6月18日(金) |
ベランダに出すとどうしてもお隣との境目に興味を持ってしまい、上ろうとしたり、引っかいたりして 大きな音を立てるかめみ。対策として、”かかし”のようにかめみが大嫌いなキラキラ光るアルミホイル をお隣との間に、風で動くようにして置いてみましたが、効果があったのは少しの間だけでした。 午後からせっかく陽が差してきたのに、ご近所のことが気になりどうしても外に出しづらくて、 かめみには申し訳ない気持ちでいっぱい。そこで、思い切って夕方に外へ連れ出しました。
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6月19日(土) |
晴れていたにもかかわらず、この日もやっぱりご近所のことが気になって、ベランダに出すことを ためらってしまいました。そして、また野原へ。
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6月20日(日) |
今日は朝から休憩モード。活動はピタリと止まってしまいました。 2週間近く暴れたので疲れたのでしょう。 |
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6月24日(木) |
急に静かになって3日間ほど水に沈みっぱなしだったかめみが再び飛び出して きて日光浴を始めました。エネルギーを蓄えて、また活動開始の準備をはじめたようです。 |
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7月1日(木) | |||||||||
今日は思い切って、恒例の産卵用プチ野原をベランダに作ってみることにしました。 お隣を気にする必要のなかった前の家と違い、今度のお家ではベランダの端にではなく、真ん中に 作ってみることにしました。
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7月3日(土) |
関東地方は真夏のような暑い日が続いています。かめみの産卵にもよさそうな気候です。 できればこの暑さが続いているうちに、梅雨空に戻る前に、一気に産卵を済ませてもらいたい ところです。
昼間は鉢の上で長い時間過ごし、夕方になると穴を掘るようになりました。 |
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7月7日(水) |
鉢に通い穴を掘り始めて5日目。昨日までの晴天からきょうは梅雨空に逆戻り。 気温も昨日までとは違って少し低めで、雨もぱらぱら降り始めました。
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11個もの大粒のたまごを11コモ産んだかめみ。産卵後1〜2日は少し静かにしていましたが すぐにあまり落ち着きがなくなりました。 次の産卵に向けて活動開始かと思っていた矢先、この産卵から6日後の2010年7月13日、 かめみは、突然天国へと旅立っていってしまいました。 卵詰まりかと思いましたが、獣医さんで確認してもらたところ卵はありませんでした。 この産卵がかめみの最後の産卵になってしまうとは・・・ 悲しい夏となってしまいました。一週間前には想像もできないことでした。 これまでかめみの産卵を応援してきてくださった皆さま、ほんとうにありがとうございました。 |