かめさんの住まい 2 (陸場と日光浴について)

かめさんに日光浴は絶対に必要です。
そのためにケージの中には日光浴できる場所(陸場)を必ず作ってあげておいてあげてください。
大きさはかめさんが乗っかれる大きさがあれは最低オーケーです。
ホームセンターでも専用のものが買えますが、特別なものを購入しなても
あるもので工夫できます。たとえば石やレンガやブロックや植木鉢・・・
(お掃除のときは陸場も忘れずきれいに洗ってあげてね。)
かめさんが登ったり降りたりしやすいものにしてあげてください。それと、ちょっとした振動で
崩れたりしないような安定した物にしておいてね。陸場が崩れると事故の原因になる場合があります。

日光浴には、
@ 甲羅を乾かして殺菌し、皮膚病などを予防する。
A 体温を上げ代謝を高め餌の消化を助ける。
B カルシウムの吸収効率を上げるために必要なビタミンD前駆物質をを皮膚で合成する
   には紫外線(B波)が必要。
  (かめさんが健康な甲羅をつくるためにカルシウムはとても大事です。)
など、大切な役割があります。

ただし、夏場の日光浴には注意が必要です。昼間の炎天下に長時間ケージを置きっぱなしにしておくと、
陸場の温度ばかりではなく水温まで上がりすぎて、かめさんが体力を消耗してしまいますので水温は
30度を超えないように注意してください。直射日光を当てるのは短時間にし、日陰に置いたり、すだれを
かけてくふうしましょう。水温が上がりすぎないようお水は多めに入れ、水換えはこまめに。

ガラス越しの日光浴は
紫外線のうち、健康な甲羅をつくるためカルシウムの代謝を促すのに必要な波長の短い紫外線B波は、
ガラス越しや曇りや雨の日には届きません。
特に餌を食べてカルシウムを代謝する必要のある時季には、晴れた日は屋外に出したり、窓を開けたりして
光をしっかり浴びさせましょう。

上の日光浴の役割の所にも書きましたように、紫外線B波はカルシウムの吸収効率を上げる
ためのビタミンD3を体内合成するために必要なものですので、紫外線B波を得るための日光浴
が不足しがちな場合は、餌でビタミンD3をしっかり補いましょう。
ビタミンD3は動物性の餌に含まれていることが多いビタミンで、植物性の餌にはほとんど含まれて
いないそうです。

しかし、波長の長いA波はガラス越しや曇りの日でも届きます。
上記の日光浴の目的@やAの、身体を乾かして皮膚病を予防したり、身体を温めたりするという
目的では、お部屋の中でのガラス越しの日光浴、あるいは曇りの日の屋外での日光浴もじゅうぶん
役立ちます。

住宅事情や季節柄、自然光での日光浴が難しい場合は、補助として紫外線ライト(レプタイルライト)や
バスキングライトが必要になる場合もあります。
ライトについては次の項目・ 「かめさんの住まい3」 (照明について)をご覧ください。
また、「日光浴ぎらい+紫外線とビタミンDのこと」もご参考に。

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