かめさんの住まい 3 (照明について)
ライトは屋内でかめさんを飼育する場合に人工的なひなたをつくるためのものです かめさんは屋外で日光浴にさせるに越したことはありませんし 屋内飼育であっても自然光をじゅうぶん浴びさせてやれる環境が整っていれば照明は必要ありませんが そのような環境を整えることがどうしても無理な場合には屋内でライトを使って飼育します。 その場合のライトは2種類必要です。 @まずは紫外線ライト(トルーライト、フルスペクトルライト) 紫外線ライト(トルーライト)は紫外線を含め太陽光に近い波長を出す蛍光灯で、レプタイルライト などとと呼ばれることもあります。太陽の下で日光浴ができないときに太陽の代わりに使うものだと 思ってください。でも、紫外線ライト=太陽光ではありませんので、まったくお日様の代わり、と いうわけにはいきません。さらに、紫外線ライトは長く使っていると効力が低下しますので、 定期的に新しい物と交換する必要もあります。紫外線ライトを購入される際には寿命を確かめ、 メンテナンスの方もお忘れなく! Aもうひとつはスポットライト(バスキングライト)です。 こちらは陸場の温度を上げるためのもの。かめさんが日光浴をする目的のひとつは体温を 上げて餌の消化を助けること。スポットライトはそのために必要なものです。 水中ヒーターが水の温度を上げるのに対して、こちらは陸場の温度を上げるためのものです。 つまり、ヒーターとバスキングライトが揃うと、冬でも夏場と同じ環境を維持することが 可能になります。 バスキングライトとしては一般的にはレフ球など、熱を発するライトを使います。 でも、くれぐれも温度は上がりすきないように注意してくださいね。気温の高くなる夏場は スポットライトは必要ありません。 また、夜は必ずライトを消すようにしてね。ライトはできれば規則正しく、毎日決まった時間に 点けて、決まった時間に消すのが理想です。人間も同じですが、亀さんも昼と夜をしっかり 作ることで生活にリズムができます。昼間は光を浴びることで活動も活発に、食欲も旺盛になりますし、 夜は暗くなることでゆっくりと安心して休息することができるようになります。 @とAのライトは用途が全く違いますので、どちらか一方つけていれば大丈夫というものではありません。 用途によってちゃんと使い分けてね。 太陽の光は以上の2つのライトの役割を両方とも果たしていますので、もちろん自然光での飼育が 可能であればどちらのライトも必要ありません。しかも太陽の光には以上の2種類のライトだけでは 補いきれない効能もたくさんあります。太陽の光は自然からの恵み。かめさんにとっては本物のお日様より すばらしい光はありませんから、飼育環境や事情が許せばできる限り、日光の下で飼育してあげるように してくださいね。ライトを使っている場合も、ライトを使っているからと安心せず、ときどきはお日様の光も たっぷり浴びさせてあげてね。 ライトは太陽光の代わりにはならない、ということをくれぐれもお忘れなく! たとえ曇りや雨の日の光でも、ライトよりずーっと優れています。夏場は日陰でもじゅうぶんです。 「日光浴ぎらい+紫外線とビタミンのこと」の後半には 紫外線量について&日光浴不足を補うためのビタミンDについて、を書いています。 こちらもご参考に。 ※ ケ−ジをベランダやお庭に出すときは、カラスに注意!小さなかめさんはカラスに狙われます。 |