カメさんのお食事 5 (お食事の素敵なアイディア)

亀さんがどうしても配合飼料を食べてくれない!と愛亀ちゃん達の健康を心配しておられる飼い主さんも
きっと大勢いらっしゃることと思います。そこで、そんな飼い主さんたちのヒントになるような素敵なアイディアを
ご紹介するためのコーナーを作ってみました。
もし、”うちはこんな工夫をしているよ!”というような素敵なアイディアがあれば、簡単な事で構いませんので
みなさんも教えてね。こちらのコーナーでご紹介させていただきたいと思います。


まずは、私のアイディアから
くもっちご飯(くもすけ用特製餌)           (2013年10月追加掲載)

病気をしたとき、病院で出してもらった粉薬をまぶして与えるのに便利なのでささみを与えていたら、

それからレプトミンを単体では食べなくなったくもすけ。さらに、お薬と一緒に薄切りのお肉にまぶして与えても
やがてそこからレプトミンを外してちゃっかりお肉だけ食べることを覚えてしまったため、レプトミンを効果的に
与えられるようこの餌を作り始めました。つなぎにミンチ肉を使うので簡単に作ることができ、ごく少量のお肉で
たくさんのレプトミンを確実に食べさせることができるところが気に入っています。
急性胃潰瘍、消化器感染症、と消化器系の病気に悩まされ続けた後のくもすけでしたので、胃腸への優しさを
考えて、善玉菌や酵素類が入った「レプラーゼ」も加えて作った特製”くもっちご飯”です。
偏食で栄養状態が心配なとき、病中病後などで食欲が落ちていたり、お腹に優しい餌を与えたいときのご参考に!
くもっちご飯はお肉を極力少なくして作っています。(大きなスティックタイプのレプトミン約50本を2〜3gの
ひき肉に練りこんでいます。)そのため、匂いはレプトミンそのものですし、見た目もご覧のとおりいかにもまずそうです。
レプトミンをそのままで与えるよりは嗜好性はありますが、レプトミン嫌いなの子は、嫌がって食べて
くれないかもしれませんので、そんな子には、お肉など、つなぎにする食材の量を少し多めにしてレプトミンっぽさを
薄めて、愛亀さんのお好みにしてお試しくださいね。

尚、配合飼料を乳鉢やすり鉢ですりつぶすのがどうしても面倒なときは、配合飼料を軽く水に浸して湿らせ
しばらく置いておきます。そうすれば、手でつぶすだけでも配合飼料が簡単にペースト状になります。
しかし、水分を含みすぎると柔らかくなってしまい多少扱いにくくなってしまうこともあります。

食べさせたい量のレプトミンを乳鉢(あるいはすり
鉢)ですりすりして粉状にします。







材料は、
@上で粉状にしたレプトミン、
Aつなぎ用のひき肉(脂肪分をカットしたもの)
B爬虫類用整腸剤レプラ−ゼ
さらに、一週間に1〜2度はここにビタミン剤の
レプチゾルも1滴だけ落としています。


これらの材料を手でこねこね混ぜ合わせてお団子
状にまとめます。







これをそのまま、あるい食べやすい大きさにちぎっ
て与えるだけです。

食欲があまりないとき、食べにくそうなときは、ほ
んの少し水分を含ませて柔らかくすると

より食べやすそうです。




※ 爬虫類のおなかを守る腸内細菌
Repraze「レプラーゼ」(爬虫類用整腸剤)

パッケージには
「生きた腸内細菌が「爬虫類のおなかの細菌バランスを正常に保ちます。
整腸作用による摂餌の促進と栄養吸収力の強化。また、腸内の病原菌の
増殖を防ぎます。
使用方法 食事の際に適量振りかけて与えてください。毎回の食事に継続して
       与えるのが効果的です。与えすぎによる弊害はありません。
主原料   乳酸菌、酪酸菌、糖化菌、ビール酵母、たんぱく質分解酵素、
        脂肪分解酵素。」
と書いてあります。

中身は色も香りもきな粉のような感じです。
お魚やエビ、お肉にそのまままぶしても与えやすいと思います。
たんぱく質分解酵素が入っていますので、下に紹介しているタートルプディングのような
ゼラチンで固めるタイプの手づくり餌にはちょっと不向きですね。
100g入りなので、くもっち一匹で使うには持て余してしまわないかなと思いました
が一年掛からずにじゅうぶん使い切ってしまえそうです。使用期限、賞味期限などは
特に記載されていません。

海外のサイトで見つけた手作り餌
以前、タートルプディングという手作り餌を紹介されている「Chelodina」というドイツの方が管理されて
いたサイト((かつてゲストブックでビッグコアMk-3 さまがご紹介くださったサイトです)を管理人さんのご了解を得て
こちらにリンク&紹介させていただいておりましたが、最近確認してみましたところ、リンク切れになっておりました。
それで、同じような手作りタートルフード・タートルプディングの作り方が紹介されているこんなサイトを新たに
探し出しました。↓参考になれば幸いです。
「INSECTIVORE」
英語サイトですが、作り方が写真入りで紹介されていますのでわかりやすいと思います。

ちなみに、以前こちらにリンクしていました「Chelodina」に紹介されておりましたタートルプディングををごく簡単に
ご説明しておきますと、頭も内臓もついたままのお魚(レシピではマスとなっていました。)エビ、貝(ムール貝のような
二枚貝)、牛の心臓(ハツ)、鶏卵、鶏レバー、ベビーフード(あるいはニンジンやホウレンソウなどのお野菜)をグラインダーで
挽いて細かく砕き、爬虫類用ビタミン剤と赤い食用色素を加え、バットに流しゼラチンで固める・・・といった感じです。
冷凍保存もでき必要な分ずつ使えます。
以下は「Chelodina」のレシピを参考に挑戦した私の手作りフードです。

レシピを参考に、私も手作り餌に挑戦!
まず、材料は日本でいつでも手軽に手に入る物で代用。分量はレシピ通りでは一度に何sもできてしまって、
我が家用にはあまりにも多すぎましたので、まずはお試し用として数日分だけ、材料の分量を、ごく大雑把に
レシピの20分の1くらいにして挑戦してみました。そして今回は約500gの餌ができ上がりました。

   <私が使った材料>
    ・ワカサギ70g   ・有頭殻つき甘エビ40g
    ・シジミ50g     ・豚ハツ70g
    ・豚レバー20g  
    ・ゆでブロッコリー、ゆでにんじんなど、計100g     
    ・溶き卵 半個分  ・水150ml、
    ・ビタミン(レプチゾル)10滴ほど
    ・粉ゼラチン 小さじ4〜5杯    

<Memo>

・お魚、エビはビはいつも使っているワカサギと甘エビを、貝は日本でいつでも手軽に手に入る淡水貝という
 理由でシジミを選びました。生魚の内臓にはビタミン破壊酵素が含まれているため、魚介類は加熱して
 使う方がよいかもしれません。
・お魚・お野菜類に熱を通す際は、ビタミン類を損なわないよう電子レンジを使いました。
・シジミは身だけを取り出して使いますが、分量は殻つきのままのものです。シジミは煮立てた水
 (蒸発することを考慮して少し大めの水を用意します。)の中で殻を開けて中身を取り出します。
 水に溶け出したシジミの栄養分がムダにならないよう、ゆで汁も冷まして水代わりに使いました。
 ゆで汁はゼライスを 溶く水として利用してもよいと思います。
・かき混ぜることでビタミンが壊れてしまうといけないので、レプチゾルはフードプロセッサーに
 かけた後で混ぜました。
・レシピにある赤い食用色素は、「Chelodina」の管理人さんにメールをして加える理由をお尋ねしましたところ、
 赤い色を付けて亀の食欲をよりそそるためです、とのことでしたので、私は省かせていただきました。

私の作り方は説明するまでもないほど簡単!以上の材料を一度に全部フードプロセッサーにかけて、
ピューレ状なった材料にレプチゾルと水溶きしたゼラチンを混ぜて型に流し、冷蔵庫で固め、型からはずし
袋に入れ冷凍保存するだけです。型から外し難い場合は、少し湯せんにかけるか、冷凍してしまって
から外すと楽です。
ゼラチンは蛋白質分解酵素が含む材料を使っていると固まりにくくなりますので、念のため所定の量より
多めに使ってください。ゼラチンは常温では溶けてしまいますので、扱いにくい場合はゼラチンではなく寒天を
使うとよいでしょう。

フードプロセッサーなどの器具がお手元にない場合は、少し手間は掛かりますが、みじん切りにした材料を
すり鉢でスリスリしてみてはいかがでしょうね?

→ 
 材料は一気に全部フードプロセッサーへ            ピューレ状に

出来上がった試作品です。
    遊び心+1個ずつと出して使いやすいように、
    と考え、ハート型と星型の製氷皿を使って
    作ってみました。
    パッと見、チョコレートみたいで可愛いでしょ?
    製氷皿のほか、石鹸などのモルドを使っても
    楽しく作れそうですね♪

さて・・・せっかく作ったけれど、ワガママなうちのカメ達が果たして食べてくれるかどうか・・・それが心配で
内心ドキドキしながら、そーっと差し出してみたところ、嬉しいことにかめみもくもすけも喜んでパクリ!
かめみもくもすけも普段は絶対に食べてくれないお野菜が入った餌を喜んで食べてくれたのには
私も感激でした。


           ☆みなさまの素敵なお食事アイディア集☆
てつさまのアイディア         
       
                                            ★てつさまのブログ: A*kamimi
「くりーぱー」(旧ブログ)

   愛亀・アカミミのてぃおちゃんが偏食症だった時に考えられた特製フード。
    材料は配合飼料と好物の乾燥エビ、レプチゾル。道具として使うのは100円ショップなどでも手に入るすり鉢。
    配合飼料をすり鉢で粉状にすりつぶし、そこへ亀の好物・乾燥エビを砕いたものを加え、レプチゾルを垂らし
    練り合わせ、乾燥させるそうです。ほんのりエビの香りがする餌に、てぃおちゃんもパクっと食いついてくれた
    そうですよ。
   餌作りは毎日毎日繰り返し、末長〜く続けなければならないこと。そのため、材料・道具ともに、
    いつでもどこでも手に入れられる物を使って簡単に作れる、ということは何より大切なことではないかと
    思います。100円ショップで買える道具で作れるというのもすごく魅力的ですね♪

      
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