季節の変わり目、特に秋口には飼い主さんばかりではなく、かめさんにも注意が必要な ”風邪(感染症)”についてです。 気温が急激に変化したり、寒いところに置きっぱなしにしておいたりしているとかめさんもやはり風邪を ひいてしまいます。 風邪、(ウイルス性呼吸器感染症)の兆候 @キューッ!という音など、鼻や口から時々聞きなれない変な音を出している。 A時々口をパクパクあけたり、首を伸ばして全身で呼吸している。 B傾いて泳いでいる。 Cいつもより頻繁に、長い時間陸へ登ったり、浅い場所にいる。眠るときも陸へ登っている。 D水面に泡のようなものが浮いている E温度、水温はしっかりあるはずなのに、いつもほど餌を食べない ・・・など。 @〜Bの症状、さらにそれに加えC以降の状態が重なっているようであれば風邪、呼吸器感染症の 疑い大です。 感染症は悪化すると食欲も全くなくなってしまい、放っておくと肺炎を引き起こしてしまいます。 ”風邪”というと、なーんだ風邪か、と思ってしまうかもしれませんが かめさんの風邪ひき=人間の風邪ひき、と軽く考えないでくださいね。 食欲が落ちてしまえば、治すのはなかなか困難です。 なんといっても早期発見・早期治療が一番肝心ですから、いつもとは違うちょっとした小さな変化を 見逃さないよう、かめさんの日ごろの体調をしっかり観察してあげましょう。 風邪かな?と思ったら・・・ ・お家での対処療法は、とにかく暖かくすること。亀さんは変温動物、つまり外気温や水温=体温です。 免疫力をつけ自然治癒力を高めるためには温度が必要。保温しましょう。このとき忘れてはならないことは 水温だけでなく周りの空気も一緒に暖めておくこと。甲羅の外側から暖めるより、内側から暖める (口や鼻から暖かい空気を吸わせて肺を直接暖める)ほうが効果的だそうです。 ・水は浅くしましょう。感染症に掛かった亀さんは陸へ上がりがちになります。これは、溺れると困るから なんだそうです。 水はすぐに顔が出せる深さに。また登りやすい陸場も作っておきましょう。 ・免疫力、体力をつけるためには栄養をつけなければいけません。食欲があるようであればエサはできる 限り食べさせましょう。ビタミン類、特に粘膜を強くするビタミンAが必要です。 ・そしてご自宅での対処療法を試みた後は一刻も早く亀さんのことにお詳しい獣医さんに診てもらう ことをお勧めします。 不衛生な飼育環境やエサの栄養バランスの悪さなど、が風邪にかかりやすくします。 普段から飼育環境や栄養管理には気をつけておきましょう。 治療のために加温している間はケージ内の温度が高くなっているため、特に不衛生になりがちです。 水飼えやお掃除は特に念入りに。 秋口など、気温の変化の激しい季節の変わり目など、人間が風邪をひきやすくなる時期はかめさんも風邪を 引きやすくなります。変温動物である亀さんは人間より気温変化に敏感です。 人間には大したこのないように感じるちょっとした温度変化でも、大きなストレスとなってダメージを受けてしまう 場合があることを心に留めておきましょう。 |