かめさんのお食事 ３ （餌を食べないときは？）
かめさんのお食事 ３ （餌を食べないときは？）
| ”食欲不振”はかめさんを飼育していれば誰でも何度か遭遇する心配事かもしれません。 かめさんが餌を食べないのは、こんなときです。 ①買って来たすぐのかめさんは神経質になってビクビクしています。そのために餌を食べないことが あります。そういうときは余計な刺激はしないように、必要以上にケージを覗かないように、 触らないように。しばらくそ～っとして様子をみてください。 かめさんのことが気になるのはよーくわかるけれど、かめさんが新しい暮らしに慣れてくれるまでは ちょっとがまん、がまん！ かめさんの気持ち、わかってあげてね！ ②餌を食べなくなる原因として考えられることには気温（水温）があります。 餌をたべないと心配している時、原因がカメさんにとっては気温が低すぎることである場合は多いです。 かめさんは変温動物です。気温、水温によって体温が変化します。かめさんの適温は２５～３０℃くらい。 体温がが低いと餌を消化することができませんので、食欲も当然低下します。 ヒーターなどを使って、 水温を２５度以上にしてみましょう。 夏でも冷房をしているお部屋では気温が低くなりすぎていることが あります。梅雨時など曇りや雨の日に食欲が落ちたりすることもあります。人間にとっては心地よいと 感じる気温であってもカメさんにとっては寒い場合も多いです。カメさんと人間は体感気温が違うと いうことを心得ておきましょう。 同様の理由で、秋口に気温が下がると食欲が落ちてきますが、これは自然な食欲低下ですので 全く心配はありません。 ③ 餌の栄養バランスが悪く栄養障害を起こしている場合 亀さんの喜ぶものや同じものばかりを長い間与え続けていたりすると、栄養障害を起こし、まったく餌を 食べなくなります。栄養障害を起こしてしまったかな～、と思う場合はできるだけ早めに亀さんを 診断していただける獣医さんに相談して指示に従ってください。 応急処置としては爬虫類用ビタミン剤を飲ませるとよいかと思います。 ビタミン剤は水に加える、 餌にふりかける、またはスポイドで直接口に入れる、などして与えてください。 ただし、ビタミン剤の多用はお避けください。ビタミン類には過剰の心配のあるものがあります。 ④成体のめすガメの場合は産卵前には急に餌を食べなくなります。 この場合について詳しくは”亀さんと暮らそう（座敷亀飼育）「産卵について」をご覧ください。 産卵可能な年齢の雌のカメさんで、夏場（４月～１１月くらい）に餌食べないけれど、とても元気 という場合にはこの可能性が高いです。雄だと思込んでいても雌なのかもしれません。 どうしても何も食べないときは、いちどお肉などを食べやすい大きさに小さく切ったものや、 生きた餌あげてみてください。 かめさんは市販の餌よりも生餌（お肉や魚）、さらには生きた餌（ミミズなど）を好みます。 そういうものであれば食べる場合がありますので、食欲を呼び起こす呼び水になるかも しれません。 ”食欲不振”、はたいていの病気の場合まず現れる兆候でもあります。 以上のどれにも当てはまらないのにエサを食べない、元気がなくじっとしている、寝てばかり・・・ という場合は病気にかかっている可能性が高いです。一刻も早く獣医さんで適切な治療を受けて ください。 |
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