かめさんのお食事 2(子亀の餌の回数と量)

愛亀のお食事のことで「何を与えるか」に続いて不安を感じるのが「1日に何回くらい、
どのくらいの量を与えたらよいのか」ということではないかと思います。これまで餌の回数
や量のことなど、ほとんど気にしたことはなかった私も幼い亀を飼育するようになって、
どのくらいの間隔でどのくらいの量を与えるか、ということがものすごく気になるように
なりました。

飼育書を開いてみると、それぞれに回数や量の目安が示されています。また餌のパッケージ
にもおおよその目安は書かれています。テトラのレプトミンシリーズの容器にはどれにも
「1日最低2〜3回、2〜3分以内に食べ尽くす量を与えてください。」と記載されています
し、一般には頭くらいの大きさ、あるいは頭の1・5倍くらい、などとも言われます。
(ペレットフードは水を含むと量が増えますので”頭の大きさくらい”と聞くと、実際には
どのくらいの量と考えればよいのかな?と悩んでしまいます。)
しかし、適当な回数や量は個々の亀によっても違いますし、同じ亀でも成長具合や状況によって
日々変化します。亀は変温動物ですから、ちょっとした温度変化で食欲がたちまち落ちたり
増えたりもします。前の日にたくさん食べたら、翌朝は食いつきがいまひとつ、ということも
よくあります。また成長具合は飼育環境のほか、性別によっても大きく違いますし、
個体差も大きいですから、一概に年齢を基準に餌の量を決めることもできません。
実際には、餌のパッケージや本に書いてあることは一応の目安としながら、愛亀さんの様子を
よく観察し、その亀さんが今どのくらいの頻度で、どのくらいの量の餌を必要としているのか
を飼い主さん自身が判断して、その時々の状況に応じて臨機応変に与えるしかないように思います。
基本的には、一度にたくさん食べられない小さいうちは少量ずつ何度かに分け、大きくなるに
つれて徐々に回数を減らし一度の量を増やしていく、と考えておけばよいと思います。
成長期の幼い亀さんはたくさん与えればそれだけ成長ペースが早くなり、逆に与える量が少ない
と成長ペースがゆっくりになるだけです。小さいうちは「もういらない。」というまで
お腹いっぱい食べさせてあげても問題はないはずです。 (成長は早いほど良いというわけでは
ありませんので、それぞれの亀さんのペースに合わせて無理なく与えてくださいね。)
ただし私の経験上、だらだら何度も与えるよりは、時間を決めて規則正しく、どちらかといえば
回数は少なめに、メリハリのある与え方するほうがよいように感じています。早く体力をつけたい、
と思うあまり何度も何度も、小分けにして頻繁に餌を与えてしまうと、かえって食いつきは悪く
なります。

小さな亀さんといっても、1日や2日餌を抜いても健康上全く問題ありません。”今日は
ちょっと食いつきが悪いな。”と感じたら、思いきって餌を一回抜いてみたり、たまには
まる一日餌を抜いて絶食日にしてみるのもよいことです。

ちなみに、うちのくるみ(2011年4月現在、生後10ヶ月のミシシッピアカミミガメ・♀)
には、テトラの子亀用基本食「レプトミン・ミニ」を毎日朝夕2日、食べるだけ与えています。
時々(月に1〜2度)絶食もしています。

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