かめさんたちの冬支度 3 (冬の寝床の作り方)

夏も終わり、秋の気配を感じ始める頃になると、だんだん気になり始めるのが冬眠準備のことです。
亀さんも立派に育ち、じゅうぶん体力もついたので、今年はぜひ冬眠に挑戦させてみたいと思とお考えになる
ご家庭もも多いのではないでしょうか。しかし、初めての冬眠に不安と心配がつきものです。
「冬眠っていったい何を準備してどんな風にすればよいの?さっぱりわからないわ。」と躊躇しておられる方も
おられることと思います。
そんな皆様のため、先輩飼い主さん・きょんもぐちゃんのパパさまが、初めての方でも安心して冬眠させられる
よう「亀さん達のための冬の寝床」の作り方を写真を使って具体的にご紹介くださいました。
亀さんの冬眠中の生態も考慮されていて、防寒保温効果もバッチリ! 容器の中身の温度変化が少くなるよう工夫
されているので、どんなに寒い日も心地よく眠れそうな、冬越し中の亀さん達に優しいベッドルームです。
きっと今年初めて冬眠に挑戦しようとしておられる飼い主さん達のお役に立つことと思います。
冬眠ケースを作る際の大切なポイント
   
   冬眠中の亀さんの体にとってよくないことは、
   「水温自体が低いこと」よりも「水温が一日の中でもコロコロ変化すること」です。
   大自然の川や湖と違い、特に人間が用意した容器の中の水は、直射日光が当たっただけでも、
   すぐ水温が上昇してしまいます。以上の理由から、冬眠ケースを作る際には


   ・決して直射日光の当たらない常時日陰の場所に冬眠用の容器を置く
   ・極力水温を一定に保てるような「保温性」を考える
   
   この2つが、大きなポイントになって来るかと思います。

   「中に入れる落ち葉」の役割は意外と重要。外の気温が0度に近い寒さでも、落ち葉がゆっくりと発酵熱を
   出しながら、理想的な水温の4度程度を保ってくれた日が何度もありました。同じ理由で、熱をため込んで
   徐々に放出してくれる「レンガ」なども、水温の一定化には一役買ってくれます。
   (急に温かい日が来ても、レンガは今後は逆に「アイスノン」的な役割をしてくれて、水温の急激な上昇を防いでくれます。)

準備するもの

   ● ホームセンターなどで売っているフタ付の大きな容器 (巨大なポリバケツでも可能)
   ● クヌギやブナ、サクラなどの落ち葉をいっぱい (容器に入れる前に、10日程度水に浸してアク抜きが必要)
     ※柔らかい葉は水につけている間に溶けてしまう可能性があるため、落ち葉は分厚く硬いものが適しています
   ●息継ぎや休憩で水面に浮かんでくる時の足がかりになるレンガ
     (流木等でも代用出来ますが、保温性も兼ね持つレンガがお薦めです)
   ●100円ショップなどで売っている発砲ウレタンのクッション材とビニールシート
     (これで容器を覆って保温力を増してあげます)
   ●容器の下に敷く保温用のクッション材 (忘れがちなのが、地表からの冷気です)

*2匹の可愛い亀ちゃん達はきょんちゃん&もぐちゃんです。



【亀さんならではの冬眠】
熊さんなどの仮死状態の冬眠と違い、亀さんの冬眠は、あえて人間に例えると「24時間眠たい」といった感じです。
そうやってウトウトしながら代謝を落として、春まで体力を温存しています。しかし、あくまでも「眠たい」です。
水温の高め(6〜7度以上)の日には、眠い目をこすりながら、プカプカ浮いて遊んでいます。
ですので「冬眠中」と言えども、そうやって1週間〜10日に一度位は、亀さんの可愛い顔を見ることが出来ますので、
思っているよりは、案外冬眠は淋しくはないものです。逆に言えば、そうやって少しでも水温が高くなると、プカプカ遊び
始めてしまいますので、それが体力を消耗させてしまうきっかけにもなってしまいます。(by きょんもぐちゃんのパパさま)

寒い冬を乗り切るため、冬眠前には栄養たっぷりのご飯をお腹いっぱい食べてしっかり体力をつけて、飼い主さん達の
優しさと愛が詰まった手作りベッドの中で安心して心地よい眠りについてね。亀さん達、春までゆっくりとおやすみなさい!
素敵な情報をご提供くださったきょんもぐちゃんのパパさま、そしてきょんちゃんともぐちゃん、ありがとうございました♪
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