かめさんの健康 5 (外傷)

かめさん同士のけんかで傷ついた、自分のつめや口で皮膚を傷つけてしまった、または、保温器具でやけどを
してしてまった、など、かめさんが傷を負ってしまったら・・・

すぐに消毒をして、細菌が入って傷口が化膿しないようしてください。
消毒薬は人間の外傷用のものでかまいませんので、消毒後はしばらくよく乾かしてください。
そして、水換えをひんぱんにして、ケージ内は清潔に保っておいてください。

適切な手当てして清潔を保ちさえすれば、傷自体は自然にまかせておけばやがて治ってしまいます。
それよりも、考えなければならないのは傷を負ってしまった原因です。
たとえば、かめさん同士が喧嘩をするのであれば、ケージが狭すぎるのではないか、など。
これを機にいちど飼育環境を考え直してみましょう。


 お家で役立つ怪我のお手当てのアイディア集

 私のアイディア (安心殺菌消毒法)


 ヌマガメさんはお水に入るので、皮膚にお薬を塗るとお水の中に溶け出してしまうのではないかとちょっと心配・・・
 という方にお勧めの、とてもナチュラルなアイディアをご紹介します。
 カメさんが怪我や傷をした時のちょっとした消毒用に、私はラベンダーのエッセンシャルオイルを使います。
 ラベンダーオイルは香りを楽しむだけではなく、殺菌消毒効果もあり、火傷にも効くので、家庭の常備薬としても
 重宝する精油。数ある精油の中で唯一、希釈せずに原液のままで使っても心配のない、安全性も高い精油です。
 しかも、ラベンダーはハーブティーになるほどなのですから、水に溶け出したものが多少お口に入っても
 もちろん大丈夫なはず。
 ただし、消毒など、お肌につける用途で使う際には、合成のアロマオイルやポプリオイルなどではないことを
 確かめ、必ず100%ピュアな天然の精油を選んで使うようにしてくださいね。


 きょんもぐちゃんのパパさまからのアイディア (亀さんの爪からの出血とその対処法)

 亀さんは、時に爪の先から出血をしてしまうことがあります。
 ケースとしては: ★活発な亀さんが、爪をすり減らしてしまった
             ★産卵期に、ひたすら「土を掘る動作」をし、爪をすり減らしてしまう
            ★伸びた爪を、飼い主が切ってあげる時、ふと「深爪」をしてしまう、 などの原因があげられるようです。

 自然治癒の力で、1〜2日で出血が止まればいいのですが、時には、まるで「氷イチゴのシロップをたらしたように、
 水槽全体が真っ赤!」という状況が、何日も続くことがあります。特に産卵期の雌の亀さんは、より良い産卵の場所
 を求めて、大変に活動的で、それこそ「命がけ」の季節でもあり、爪先に限らず、万一の出血時への「止血法」の一部を、
 爪先の出血を中心にご紹介します。

 亀さんの爪からの出血が止まらない場合には、 「小麦粉」を指先から亀さんの爪先に、そっと塗ってあげます。
 小麦粉はすぐにまわりのの水分の吸収し、固いノリ状になり、大部分の出血は、あっさり止めてくれます。

 この「止血法」は、鳥を飼っている方はご存じかも知れませんが、足や爪の構造が鳥と比較的近い亀さん
 にも、大変有効な方法であるばかりでなく、自然に存在する「食料品」であるため、安心感もありますよね。
 そして、それでも止まらない位の大量の出血の場合、その場合は、これも「鳥の爪の出血」のケースが元になっていますが、
 瞬間接着剤の『アロンアルファ』を爪に塗ってあげるのだそうです。この、『アロンアルファ』は、人間の手術にも
 用いられてるそうで、これもある意味、安心感があります。

 水分を吸収した小麦粉は、私たちのイメージよりもかなり固くネバり、きっと亀さんの出血を止めてくれると思います。
 もし、亀さんが爪以外の場所から大きな出血をしてしまった場合でも、まずは小麦粉などを塗ってあげて応急手当て
 をしながら獣医さんを訪れるのも一考かと思われます。 (by きょんもぐちゃんのパパさま)


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