2亀のお食事メニュー紹介(餌について)

                                                                   (2016年6月7日更新)

かめ飼育で一番気になる事といえば、やはり餌のことですよね。
よそのお家ではどんな餌を与えているのかしら、なんて、ちょっと気になったりしませんか?
そこで、みなさまにわが家のかめたちのお食事メニューをご紹介したいと思います。
亀用配合飼料 カメさんのお食事で主食にしたいのはやはりカメさんのために作られた配合飼料です。
亀の健康を維持するために必要な栄養素が適切に配合されているため、これを食べてくれるのであれば
これだけでも栄養面は十分です。ポピュラーなのはテトラ社のレプトミン。世界中で古くから使われている
商品で、動物園や水族館などでも使われているそうですので、一番安心して与えられるカメ用飼料です。
わが家でも、くるみは幼い頃から子亀用の「レプトミンミニ」で育て、幸いにもレプトミンが好きですので
ほとんど餌はこれです。
亀用配合には他にも、キョーリンのHikarのカメプロスやコメット・カメの主食などがあります。

鯉の餌・金魚の餌 レプトミンより鯉、金魚用の餌のほうがずっと好きという亀さんは結構多いようです。うちのかめみもレプトミンは
あまり好まず、鯉の餌が好きでしたので、配合飼料はほとんど鯉の餌を使っていました。
鯉の餌、とひと口に言っても、様々な多くの商品が販売されており、好みも亀によってそれぞれ違うようですし
餌の形状、色、大きさなどにも好みがあるようなですので、愛亀さんのお口に合うものを探してあげてください。
鯉の餌の利点は何といっても、お値段が安く経済的ということです。でも、含まれている栄養素は亀用配合飼料と
ほぼ変わりないということですので、気に入ってくれたなら言うことなしです。さらに利点がもうひとつ。カロリーは
レプトミンより低いようですので、メタボが気になり始めた成体のカメさんにはヘルシーでよいかもしれません。
わが家では、キョーリンの錦鯉のえさ・ひかり大粒というのを愛用しています。
大粒はパチンコ玉大の大きさで、少し硬め。粒が大きいので、口に入れたときカリッと割って、バラバラに
なって水を汚しやすいので、そのまま与えず、ほんの少し水につけてふやかして柔らかくしてから与えています。
くるみは鯉の餌はあまり好きではありませんが、真夏の食欲が旺盛な時期だけは、レプトミンに加えて与えています。
※ 配合飼料に含まれる栄養素は時間とともに変化してしまう可能性が  ありますので短期間で食べきれる量の
   物を買って、新しいものを与えることをお勧めします。

手作り餌 くもすけに冬場に与えている餌です。上記の鯉の餌約20〜30粒、レプトミン、レギュラーサイズ20〜30本
を少量の水で湿らせ、鶏のササミ少量(指先ほどの大きさ)に爬虫類用の整腸剤・レプエラーゼ(酵素)を
加えこねこねして、ひと口大にまとめたものです。うちでは「くもっちご飯」と呼び、くもすけが病気になった時から
与えるようになった餌です。詳しい作り方はこちらに紹介しています。

お肉類 うちが最もよく与えるのは鶏のササミです。鶏ムネ肉も与えます。
ほか、牛肉、豚肉などの薄切りなども、脂身の部分を外して時々与えます。
くるみが幼い頃はビタミA補給によくレバーを与えていました。レバーはかめみもよく食べていました。
水が汚れるのが欠点ですが、栄養価の高い餌です。尚、お肉類はすべて生のまま与えています。

切り身のお魚 滅多に与えませんが、たまにお刺身などをおすそ分けします。ほか、切り身魚のなかで特に好きなのは
鮭です。ただ、鮭は水が脂っぽくなるうえ、与えて数日後に真っ赤な脂が水面に浮くことがあります。
初めて経験された方はよく水面に浮いた真っ赤な油に驚かれますが、亀は赤い色を消化できないらしく
また脂も消化する能力が低いため、赤い色素が脂に溶けて、糞とともに排出されて水に浮くようです。
糞自体が赤味を帯びることもあります。
お肉類や魚の切り身は筋肉の部分ばかりですので、亀が喜ぶからといって、こればかり与え続けていると栄養が
片寄りますので注意が必要です。

わかさぎ 数少ない淡水産のお魚で、時々与えています。かめみは特によく食べていました。
丸ごと与えられる魚介類は切り身と比べ栄養バランスがよいです。特にわかさぎにはカルシウムの含有量が
100gあたりイワシの十倍以上、しかも内臓にはビタミンDも含まれているようですので、甲羅を丈夫にするにも
文句なしのお魚です。ただし、わかさぎに限らず、生の魚介類にはビタミンB1を破壊する酵素が含まれているよう
ですので注意が必要です。特に冷凍したものは要注意です。
ビタミンB1破壊酵素は熱を加えることにより効力を失うそうですので、わが家では、わかさぎは熱を加えるため
必ず茹でてから与えています。

しじみ 淡水産の生餌として、ごくたまに与えます。でも殻から身を外してやらなければならないのが面倒です。

ダンゴムシ 植木鉢の下など、どこでも見かけるダンゴムシ。かつてかめみは大好きでよく庭で自分で捕食して食べて
いました。くるみも野原に連れて行った時に水たまりに転がり込んで夢中になって食べていました。
衛生面が気になったので獣医さんに尋ねてみましたが、ダンゴムシはカルシウムも豊富で亀にとってはかなり
理想的な餌なので、与えても問題ないとのことでした。
気持ち悪いけれど、とにかくカメはものすごく喜びます。最初は見るのも触るのも嫌だった私も、カメたちのため
と思っているうち、素手でも捕まえられるようになりました。

ミミズ これも気持ち悪いですが、カメさんは好きです。土をじょうずに吐き出しながら食べます。かめみは昔、
庭に水溜りができたとき出てくるミミズを自分で夢中になって捕まえて食べていました。
きっと野生のカメたちは、ダンゴムシやミミズのような物を食べているのでしょうね。


うちのカメたちの食事メニューはこんな感じです。ご参考になりましたか?


ミシシッピアカミミガやクサガメなどのカメは雑食性ですので、一般に成体になれば野菜や果物など、植物性の餌も食べるようになる
言われています。特にバナナが好きというカメは多いと聞きます。しかし、これには個体差もあるようです。うちでも、くるみはレタスやキャベツ、
ブロッコリー、バナナなどを食べますが、かめみは全く食べませんでしたし、くもすけも食べません。

この他、わが家では栄養補助として爬虫類用ビタミン剤(テトラのレプチゾル)をときどき餌に添加しています。
といっても、週に一度くらい、配合飼料のビタミンをちょっと強化する感じで、配合飼料をふやかす水に一滴加えているだけです。
ビタミン類には過剰症の心配があるものがありますので、与えすぎには注意しましょう。

配合飼料以外のものを与える場合は、栄養の偏りを避けるために、できるだけ全体食できる餌(例えば魚であれば頭の先から
しっぽの先まで、頭も、骨も、皮も、内臓も・・・一匹丸ごと残すことなく一度に食べられるもの)を選び、えさの種類をできるだけ
豊富にすることがポイントです。そうすることで、さまざまな栄養素を摂取でき、ビタミン類やミネラルなどの栄養バランスも
よくなります。これはかめみが栄養障害を起こした時にお世話になった獣医さんからアドバイスいただいたことです。
ただし、上記・わかさぎの項目にも書きましたが、生の魚介類にはビタミンB1破壊酵素(チアミナーゼ)が含まれている
ものが多いそうです。ビタミンB1不足も、栄養障害を引き起こし食欲不振の原因になります。この酵素は冷凍することに
よって強化され、 加熱によって効力を失うということです。生の魚介類、特に冷凍した魚介類を与える時は気を付けましょう。
しかし、やっぱり栄養バランスをよくする最も手っ取り早い方法は、配合飼料を餌のメインにすることです。
配合飼料以外のものだけで
必要な栄養を完全に満たす事はかなり難しいため、配合飼料を使うことはどうしても必要です。
そうは言っても、いつも同じものばかりでは亀さんだって味気なくて、飽き飽きしてきててしまうんじゃないかな?と思いますよね。
配合飼料以外のバリエーション豊かで美味しい食べ物は”おやつ”と考えて、たまに与えてあげるようにするといいですね。

しっかり栄養管理、健康管理して元気なかめさんに育てましょう!

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