<産卵した卵の扱い方 (孵化のさせ方) について> 「飼っていたカメさんが突然、卵を産んでしまったんだけれど、、、、 この卵は一体どうすればいいの?」そんなときのため、経験者のににこ様に ご指導いただき「産卵後の卵の扱い方」についてまとめてみました。 ☆ まずは、このぺージでご指導くださっております、ににこ様のお宅で2005年9月10日に孵化した 子ガメちゃんのお写真をご紹介します。
<孵化のさせ方> まず・・・産卵した卵は有精卵の場合と無精卵の場合があります。無精卵は孵化はしません のでせっかく産んだ卵であっても残念ながら捨ててしまうしかありません。 ここでお話しするのは孵化の可能性のある有精卵についてです。 産卵後は、床に産んだ卵であっても水の中に産んだ卵であっても、できるだけ早く慎重に 産卵容器に移動させなければなりません。 まず上下がわかるように卵に印をつけ(産卵後あまり時間が経っていなければ 上下はあまり気にしなくても構いません)、軽く水で洗って良く拭いたあと、 容器の土に埋めます。水で洗うのは、そのままでは卵にカビが生えてしまう確立が 非常に高いためです。 孵化容器を作って卵を埋めます。 ににこ様お奨めの方法は以下の2つですが、(1)の方法はカビが生えてしまうことも あるため素人の方には(2)の方がお奨めだそうです。 方法1. 深さが10cm以上ある入れ物に赤球土を入れて湿らせて、この上に 卵が半分隠れるように置きます。フタをしますが、フタには小さい穴を幾つ か開けて、温度変化の少ない暗い場所に置いておきます。土が乾かないよう に時々水をかけますが、卵にはかけないように注意してください。 温度は常温でも構いません。温度を上げると雌ばかりになります。 ※ カメさんは温度が高いと雌、低いと雄になります。 方法2. 園芸用の箱に良く日干しした黒土と赤球土をブレンドして入れ、 10cmくらいの深さに卵を埋めて、午前中日光が当たる場所に置き、孵化するのを 待ちます。 雨の降り方など、天候によっては乾きすぎるてしまうことがありますので 一週間に一度くらいは様子を見ながら土の上に軽く水をかけます。 目安となる水の量はコップ一杯程度です。 雨が降り、土がやや濡れているような場合は、様子を見て臨機応変に。 また、水はけがよすぎて卵がいつも濡れた状態になってしまうと 卵は死んでしまいますので、卵を埋めた場所は固くしておくように ご注意ください。 この方法は気候に左右されやすく、秋口に産卵すると卵の中で冬越しする ことになりますが、丈夫なカメさんが育つそうですよ。 その他 ・ ミズコケを使う方法・・・湿度調節が難しいので失敗しやすく、素人向きではない かもしれません) ・ 砂を使う方法・・・・・・・・卵を砂に埋めてパネルヒータの上に置き、時々水をかける だけですが、ほとんど孵化するそうです。 ・ 簡易孵化器を作って孵化させる方法もありますが、それよりは自然に孵化させる ほうがよいでしょう。 尚、ににこ様のお宅では、同じひとつの産卵ケースで産卵する雌のカメさんが 複数いるために、卵が別のカメさんの産卵の際につぶされてしまわないよう、 卵は産卵後すぐに産卵ケースから別の孵化容器に移していらっしゃるそうです。 単独飼育の場合であっても産卵は何度もしますので、やはり産卵した卵は その都度、産卵したケースから別の孵化容器へ移した方がよいでしょう、とのことです。 卵はカメさんの種類やそのときの気候、気温などによって異なりますが、目安としては だいたい2ヶ月くらいと思っていただけるとよいでしょう。 子ガメちゃんたちは日光を避けるように夕方頃、土から出てくるんだそうです。 お家で生まれた子ガメちゃんなら、きっと可愛さもひとしお。 クサガメ、ミドリガメならじゅうぶんに孵化させることはできるそうですので みなさまも子ガメちゃん誕生の感激、味わってみてはいかがでしょう。 ご指導いただきましたににこ様、どうもありがとうございました。 |