<穴掘り>

さて、お気に入りの場所がみつかったらいよいよ穴掘りの開始です。

まず、お庭など土のない環境であれば、産卵ケースを準備しましょう。
ケースについては別の項目に書いています。
じつはうちのかめみは産卵ケースでは満足してくれないので、飼育の本などでよく紹介されている
この方法は全く役に立たないもの、と思い込んでいましたが、場合によっては有効な方法の
ようです。

産卵ケースで産卵してくれるようになるには、最初の産卵経験がとても大切だそうです。
初めて産卵するときに産卵ケースで産卵すればその後もケースで産卵してくれるようになるんだ
そうですよ。
つまりかめみの場合は、初めての産卵のときお庭で土を掘って産卵できてしまったため、
以来ケースでは産卵してくれなくなったようなのです。産卵に関してもぜいたくになってしまった、
というわけでしょうか。

お庭があれば放し飼いにしておけば好きな場所に穴を掘って産卵してくれます。
ただ、お庭じゅう穴だらけにされてしまう覚悟はしておいてくださいね。
(脱走されないようにも注意してね!)

こんな風に穴を掘ります。

後ろ足で交互に土をすくい出しながら掘ります。
穴の深さが 10cmくらい(かなり深く掘ります)になったらところで産卵します。
ただし、土に小石とか植物の根っこなどがあったりした場合、途中で断念して場所を変えてまた
最初から穴掘りをしなおすこともありますので、穴を掘り始めてもその場所でそのまますぐに
産卵するとは限りません。穴掘り行動が何日も続いたあと、産卵する場合も多いです。
産卵し終えると、掘り返した土を丁寧に後ろ足を交互にしっかりと踏み固めながらゆっくりと
丁寧に穴に埋め戻してゆきます。
穴掘りをはじめてから埋め戻しが終るまで、だいたい2時間くらいかかります。

座敷亀・かめみの場合は・・・
なんといっても座敷亀で産卵行動以上に悲鳴を上げたくなるほど困ってしまうのが穴掘りです。
家の中をところ構わず後ろ足で引掻きまくるので、畳やカーペットや タオルなど、ボロボロに
されてしまいます。この時期は大切なものは、かめの届かない高いとことに置くか、見えないところへ
しまっておいた方がよさそうです。
かめみはこの時期になれば決まって畳のある部屋を狙って行くようになります。 床よりは柔らかくて
土に似ていて掘りやすいからでしょうか。畳の部屋へは入り込まれないように注意はしていますが、
うっかり油断していると入り込まれて畳を引っかかれてしまいます。
もうひとつのかめみの好きな穴掘りスポットは、わが家唯一の土がある場所・植木鉢。
ベランダに放すと、植物を甲羅で踏んづけながら鉢の土を掘り返します。
日あたりもよく、湿度も適当にあって、植物も生えていて、、、、彼女にとってはきっとそこそこ理想的な
穴掘りスポットなのでしょうね。
植物は多少犠牲になってしまいますが、大目にみて掘らせてやっています。

かめみが産卵行動を始めたら、そんな様子もご報告してゆきます。

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