<2016年・くるみの産卵レポート>
2016年夏、満6歳になったミシシッピアカミミガメ・くるみの4年目の産卵レポートです。

5月22日
今年初めての産卵活動の兆しが突然現れました。
毎朝、早朝5時ごろからこんな様子。
寝床の水場から出ようとして大暴れです。
そして外に出てごろごろと走り回った
後、午後はタイムや折り鶴ランの葉っぱを
踏んづけて日光浴です。

冬から気温の高い日が多く、様々な季節の花の開花もいつもの年よりも早かった今年、
くるみ産卵の兆しでそわそわし始めるのも今年は少し早めな感じ。
念のため、暦を確認してみると、ちょうど大潮真っ只中です。
今回は、珍しく最初から床の上で掘るようなしぐさが見られましたが、
10日ほどすると活動は収束して、休憩期間に入りました。

6月15日
産卵活動が再び開始。
朝早くから大暴れして水場から出てくるようになりました。

これまでの経験から、くるみが産卵をする時にはいくつかの特徴があります。
まず広範囲に走り回っているときや、掘る仕草がみられない間は産卵はしません。
家の中での行動範囲が徐々に狭まり、一箇所にいることが多くなり、掘る時間が長くなってくると
可能性があるので、次は
外へ連れ出し放して様子を見ます。
でも、屋外に放して5〜10分ほど様子を見て広範囲に走り廻るようであれば、まだ産卵する可能性はありません。
なので、すぐに連れて帰ります。彼女が産卵するときは放すと5分〜10分くらいで場所を決めて
掘り始めるので、外に連れて行って様子を見ることはよい指標になっています。
しかし、今回はまだ時々連れ出してみるも、外で掘る気配は全くなし。

7月4日
数日前から、少し変化が感じられるようになりました。部屋の中やベランダの床に鼻をつけてクンクン。
これは産卵場所を真剣に探している証拠です。気候も梅雨明けを思わせるような猛暑。昼間、ベランダでしっかり日光浴をして
身体も温めていたので、産卵する条件はすべて揃っているように思えました。おまけに、この日から大潮です。
夕方から昨年産卵した社宅の裏庭に連れて行ってみました。
すると、予想通りです。5分ほど真剣に匂いを嗅ぎながら場所を探した後、去年とほぼ同じ場所を掘り始めました。
くるみは一時間半ほど一心に掘って、かなり深い穴が掘れました。

が、なんと、私がちょっと目を放した隙に、なんとまっ黒な猫がくるみを狙って寄ってきてしまいました。
実はこの日、この黒猫は最初からくるみを狙っていたのですが、追い払って姿が見えなくなったので、もういないと
思っていました。でも、猫はどこかでずっと様子を伺っていたみたいです。そのせいで、深く穴も掘れもう一歩で
産卵、というところまでいっていながら、デリケートなくるみは突然掘るのをやめてしまいました。
カメの産卵に長年付き合ってきて、猫に狙われ中断というのは初めての経験です。
くるみもかわいそうでしたが、私もかなりガッカリ!
数日前に日本イシガメを特集したテレビ番組で、行動を追跡していたニホンイシガメがアライグマに食べられてしまった
という悲劇を見たばかりでしたので、特に怖くなってしまいました。屋外にはほんと危険がいっぱいです。

これを機に、くるみの産卵活動の勢いは急にトーンダウンして、すっかり落ち着いてしまいました。
翌日は、お天気も曇で肌寒い日だったためお出掛けはお休みして、翌々日、しっかり日光浴をした後、近所の公園へ連れて
行ってみましたが、やっぱりもう産卵の気配は全くなくなってしまいました。続きは次の大潮まで待たなければならないのかも。

7月14日
10日休んで、活動が再会しました。
活動が始まったことは、
寝床の水場から朝早く飛び出してくるようになる、
ベランダへ出て行きたがる、植木鉢の上へ登りたがる・・・
などの様子から一目瞭然です。

このページの上の方にある写真の
くるみが乗っかっていたタイムの鉢は
荒らされてこんな無残な姿になりました。

7月20日

そして、いよいよ再び機が熟してきたことを感じたので、夜、お散歩の犬が少なくなる時間を見計らって
公園に連れて行ってみたら、予想通り穴を掘り始め、3時間ほど掘って、なんと、12個もの卵を産みました。


これまでの産卵で一度に産んだのはせいぜい2〜3個だったことと、直前までわりと食欲があったことから
今回も卵は絶対それほどたくさん持っていないだろうと思っていたので、その数の多さにはビックリしました。
かめみの産卵は始まると次々と卵が出てきて、
すぐに産卵が終わっていましたが
くるみの産卵はいつもとてもゆっくりです。
そのため、産み始めから産み終わりまで
とても時間がかかります。
途中でたまごが引っ込んでしまいそうに
なることもあって、
くるみはデリケートなのでとても気を使います。




たまごはこんなにどっさり!
なかには割れていたのもありました。
家に帰って洗うとこんな感じに。
重さを測ってみたら、合計133gありました。

くるみは公園から帰宅した後も、水の中で1時間ほど、一心に埋め戻しのしぐさを続けていました。
その場を離れても、気が済むまで徹底的に埋め戻しのしぐさをするのは、くるみの個性です。

ちなみに、今回の産卵もやっぱり大潮の日でした。
かめかめ飼育日記トップページへ 産卵について目次ページへ戻る