<2014年・くるみの産卵レポート>
2014年夏、4歳になったミシシッピアカミミガメ・くるみ、2年目の産卵の様子をレポートします。

1回目
7月20日

5月頃からそわそわする時期が何度かあったくるみ。2〜3日前からまた落ち着きがなくなり、この日は今年初めて
和室で畳を掘るしぐさを始めました。
畳を掘られては困るので、
すぐ新聞紙の上に乗せると、
すぐに後ろ足でホリホリ始めました。

くるみはかめみにはあまり見られなかった
新聞紙を湿らせて柔らかくしながら掘る癖
があって、あっという間に新聞紙に穴が開く
ので厄介です。


産卵を促すきっかけになれば、
と近くの野原に連れ出してみました。

今回やってきたのは、
かめみもよく来ていた緑いっぱいの
この一帯。
私の大好きな場所ですが
近年、すごい勢いで家が建ち
残念ながら野原は消えています。


バッグから出したくるみを放すと
トコトコと歩きだしたくるみ。
道端の草むらの中や落ち葉の中へ
潜ろうとしています。
彼女の姿を見失ってしまっては
大変です。


しばらくすると、くるみが足を止め
そこを前足で堀始めました。
やがて後ろ足でもホリホリ。


こんな深い穴を掘りましたが
お気に召さなかったのか、
中断して歩き出したので
この日はこれで終了!



くるみが掘っていた場所のすぐ傍の
草むらの中からは
ひょっこりとこんな動物も現れました。

昔話「桃太郎」に登場するあの鳥、
キジです。
この近くに巣を作っているようです。


7月21日



この日も和室で新聞紙を掘ったりして忙しそうなので、前日と同じ場所へ連れて出してみました。
すると、すぐに草陰に潜ってすぐにそこを掘り始め、一時間ほど真剣に掘ってまた深い穴を開けました。
しかし、そこで断念。

7月24日

その後、くるみの家の中での産卵活動の範囲は徐々に狭まり、床の同じ場所ばかりをホリホリするように
なってきました。(このようになれば機が熟してきた、というサイン。)
外へ行きたいのか、ご覧のとおり。
お出かけバックに関心を示し
中に入ろうとします。
かめみもよくしていたことです。

そこで、また野原へ連れて行ってみる
ことにしました。


この日やってきたのは草深いこの小路周辺。

虫が多そうだけれど、
お散歩の犬や人が入って来る心配もなく
安心できそうだったので
ここにくるみを放してみました。


すると、バッグから出した途端、
くるみは草の中に潜ってゆき、
すぐに穴を掘りはじめました。





そして、その後それほど時間も
経たないうちに穴はかなり深く掘れ
彼女は卵を産み始めました。

一個産み落とし、、、、





さらにもう一個。
穴の底には卵が見えます。


そして2個産んだら
なんと、もう埋め戻しが始まりました。

土を後ろ足で丁寧に丁寧に戻し、
しっかりと硬く踏み固めます。

さらに、周りの草や藁もかき集めて
それで土の上を覆い
ご覧のとおり、穴を掘ったことが
全くわからないほど、
元通りにしてしてしまいました。



穴掘りや産卵が短かったわりに埋め戻しにはかなりの時間がかかったため、待ちきれず
途中でバッグに入れて連れて帰ろうとしたら嫌だ〜と大暴れされました。そして、家に戻ってもまだ
ベランダで一時間ほど埋め戻しの仕草をしていました。
かめみとは全く違う彼女の慎重な性格がこういうところにもよく現れています。


2回目
8月2日

前回の産卵後、くるみの産卵活動は落ち着きましたが、産卵後にしては餌の食いつきがいまひとつよく
ありません。卵をまだ持っているのではないかと感じていたら、やはりまた暴れ始めました。
お出かけバッグへ入ると野原へ行けるというのを覚えたらしく、バッグの周りをちょろちょろしたり
中へ入ろうとします。頭はあまり良さそうではないと思っていたくるたんですが、そうでもなさそうです。

スムーズな産卵を促すため
今回は時間が許す限り、頻繁に外へ連れ出してみることにしました。
ただし、昼間は暑いので出かけるのは午前中か夕方の5時以降。

前回、くるみが産卵した場所は、散歩犬が近づく心配もなく、見張りも楽で良い場所だったので
同じ場所へまた行ってみました。ところが、たった10日ほど前のことなのにその間には草が一段と
生い茂って、もはや同じ場所ではくるみの姿を見失わないよう見張っているのが困難です。
そこで場所を変えてみることにしました。
次に来たのは、
小さな川沿いの道。
実はかめみもむかしこの付近で
産卵したことがあります。


水が流れる音で、フェンスのすぐ向こう側に
水辺があることがわかるのか
ここに張り付いたようになってしまい
すぐ掘り始めました。
が、土はカラカラに乾いていて砂利もごろごろ。
掘っても掘っても穴にならない状態です。
結局この日は断念。

以降、野原へ行くことは毎日の日課になりましたが、穴は掘ってもなかなか産卵には至りません。

8月8日 

 
この日は前回産卵した場所の近く、比較的草丈が低い場所を選んでくるみを放してみました。


写真右側の道路わきに草が茂って
いる場所 。
ここは、草は茂っているけれど
その奥にはコンクリートの壁があって
見張りがとても楽なのです。
それに土も適度に湿っていてよい穴が
掘れそうです。

あたりをしばらくうろうろした後
掘る場所が定まって
穴掘りが始まりました。
くるたんが掘ると
草の根が引きちぎられる音が
聞こえてきます。
そして、かなり時間をかけて
深く深く丁寧に掘って、


卵を産み始めました。
卵はぜんぶで3個産みました。
前回は家に帰ってからも埋め戻しをしていたので、今回は埋め戻しの時間もたっぷり与えて
やりました。
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