座敷亀にするといっても・・・いったいいつ、どんな風にしてはじめればよいの?ちょっと悩んでしまいますよね。 1・ お座敷飼育を始めるのに適当な時期は? なかにはお座敷飼育に憧れてカメの飼育を始められる方もあるようですが、それは本末転倒です。 水棲亀は、水辺に暮らすのが自然な姿。ですから、カメさん、飼い主さんどちらかの事情で水槽飼育が どうしても無理という時期が訪れるまでは、できる限り水槽内で飼育をしてあげてください。 そして、ギブアップ寸前、もうお座敷飼いを考えるしかない、という時期が来たらいよいよお座敷飼育 の始め時だと考えてください。 事情はご家庭によってさまざまでしょうけれど、できることなら飼い主さんの側の事情ではなく、カメさんの 側の気持ちの方をきっかけに始めてあげられたらいいですね。 一番良いのは、やはり亀さんにとって水槽が窮屈になりはじめた頃です。その頃になれば、大きさ的にも問題は ありませんし、カメの意思で水槽から出すので、与えるストレスも少なく、最も自然にお座敷飼育を始めることが できます。カメが小さいうちは、家具の裏などに潜り込み見失いやすいですし、大きなカメに比べ脱水状態に 陥ってしまう心配も大きいため要注意です。 いずれにしても、カメにとって、水槽が中心だった生活から外に出る生活になるということは生活環境が 大きく変化しするということ、ストレスを与えるということです。 飼い主の気持ちだけで、無理にお座敷飼いにするようなことはないよう、くれぐれも気をつけてね。 すべてのカメさんが水槽の外に興味を持つわけではありません。カメは臆病な生き物ですから 狭い水場の中で一日中じーっとしているのが好きという子もたくさんいます。 「外に出たい!」といわないのに無理やりお座敷飼育するのは絶対にやめましょう。 あくまでも、カメさんの気持ち優先で。 2.どんな風に? 繰り返しますが、カメさんの気持ちを考えて、無理せず自然に始めましょう。カメにも性格の違いがあります。 好奇心、冒険心が旺盛で水槽の外に興味を持って出たがるカメもいれば、臆病で外に出るのを嫌がるカメ もいます。人間の都合で無理やり水槽から出すのではなく、まずカメの気持ちに耳を傾けましょう。 そして、出たがるときに少しずつ出して、無理せず徐々に水槽の外の世界に慣らしていってあげましょう。 カメとコミュニケーションを取り、信頼関係を築いてゆくことがお座敷飼育にはとても大事ですよ。 一旦、広々のびのびした暮らしを覚えてしまえば、だんだん狭い水槽に戻るのを嫌がるようにもなると思います。 やっぱりカメも狭い所に閉じ込めらているのは嫌だったんだなぁ〜 自分の意思で行きたい所へ行って のびのび自由に暮らしたかったんだなぁ〜とすぐに実感できるようになるでしょう。 (2014年8月20日更新) |