カメなトピックス

カメにまつわるちょっと気になった話題を紹介します。

  (撮影2017年6月)




   池のそばには
   「Stop ! The 外来種」
   と書かれた
   こんな看板が立っています。






 (撮影2017年9月)
 (撮影2017年9月)



6月初旬、花菖蒲が咲く頃。
家の近くの菖蒲田がある公園に
見頃になった菖蒲と池のカメを
見ようと行ってみたところ
いつもはカメがいた池がこんな状態
になっていました。大ショック!

水が抜かれて底の土しか見えません。
池にいたカメはどうなったのか
みんな無事どこかに保護されているのか、
ものすごく気になります。

ガッカリして帰えった後、
「あれは、そういうことだったのか!」
と納得するような事がありました。
テレビ東京の「池の水を全部抜く」
という番組を見ていたら
この池の水抜きをしているのです。
今話題の番組で、池の水を全部抜いて
外来種を駆除するという
プロジェクトです。
この公園がある市の市長さんから
番組宛てにこの池の水を抜いて欲しいと
直々の依頼があったんだそうです。

水を抜いたのは、私が訪れたちょうど
一週間前。私が目撃したのは
空っぽになった池の底の泥を
乾かしている状態だったようです。

水抜きの様子を見ると、池の中に
いたのはほとんどが巨大な外来魚。
カメはアカミミ39匹、クサガメ10匹、
在来種ではスッポンが1匹。カメは
あまりたくさんはいなかったようです。
捕獲された外来生物は
市内の施設に移されたということでした。





それから約3か月。
きれいになった池が見たくて
久々に公園まで散歩しました。

確かに、水は透明できれいになって
いました。ところが、今度はこんな
貼り紙を見つけてしまいました。

木の幹に括りつけられた「亀捕獲中」
という貼り紙の傍に罠が仕掛けられて
います。少し前に全部水を抜いて
一掃したばかりの池なのに・・・

池の向こう岸にサギがいたので
写真を撮りました。
その写真を家に帰ってPCで大きくして
見たら、現地では遠くて気付けなかった
こんなものがサギの横に写っていました。

ミシシッピアカミミガメです。
しかも、重なり合って2匹。

これは底の泥の中に潜って取り残されて
いたカメ?それとも、
駆除したあとで新たに放されたカメ?

ミシシッピアカミミガメは
2020年頃を目途に
特定外来生物に指定される
という話ですが、
これを見る限り
日本の池や川からアカミミを
完全に駆除するのは
並大抵のことではなさそうです。
「池の水を全部抜く」プロジェクトでも捕獲された外来種のカメ
の多くは、伊豆にある体感型動物園「iZoo」(元亀族館・
伊豆アンディランド) で引取ってもらっていますが、「iZoo」では
どうしても飼い続けることができなくなった
爬虫類・両生類を引取っています。
引取られたカメは生け簀できちんと保護され飼育されています
ので、亀を飼い続けるのが難しくなり悩んでおられる方は、
決して池や川に放さず、「iZoo」に連絡してみてください。

トップページへ